大雨の後、今週は晴天が続いております。地上は昼夜の気温差が大きく季節が進んできましたが、海の中はまだ青物やサワラが釣れたりする状態です。そんな中、少し早いと思いましたがアイナメの状態を探るべく15時頃から相馬港周辺へ釣りに出てみました。土曜日の割に人は少なく、あまり魚が釣れていないという前情報が本当である事を感じ取ります。
本日の釣り予定
アイナメが秋の荒食い、そして産卵行動をどのくらい意識しているか?を実際の釣りから探る。魚の当たりという情報が欲しいので、初めから生分解ワームを投入して当たりを出していく。
また魚の配置を調べるため、一か所の釣行時間を1時間程度として広く様々な条件の場所にワームを投げ込んで反応を見る。
釣行記
天候は晴れ、水の色は濁り有という条件でした。
日曜から大潮のため、土曜日の時点では先週と釣り場の状態は変わらない、と推測しました。ですので、先週反応の薄かったエリアは避け、別の場所から探りを入れます。水深5m程度の岩場にガルプパルスワーム3.2インチを7gシンカーで投げ込みます。
例年なら小アイナメが煩く突いてくる時期ですが、それが全くありません。また広く魚が散っていてどこでも当たりが出るのが秋シーズンの特徴ですが、さまざまな場所を撃っても全く魚が触ってきません。感覚的にはまるで9月下旬の海のようです。
ポイントを変え場所は水深約8m、手前の敷石は水深5~6m程度、沖には水深10mラインがある場所へ入ります。ここで敷石のかけ上がりで待望の当たりが入ります。やっと当たった魚はギリ40cm無いアイナメでした。
その後、複数釣れないか?を確認すべく周辺を探りますが当たりはありません。このことから、捕食のために一時的にに沖から入ったか、産卵第一陣の魚だが群れが極小、という事が推測されました。これは昨年10月上旬に見られた状態と似ています。
その後は場所を変えながら釣り歩き、夕方まで当たり一回のみでアイナメ狙いは終了となりました。
釣行記 夜の部 短め
引き続き夜はクロソイの反応を見るべくさまざまな場所を撃っていきます。22時まで釣りをした結果から言うと、ソイ系の当たりっぽかったのは1回、水深10m近くで水通しが良い、という場所でした。まだ港内で釣れ盛るという感じではなかったです。
そしてソゲがまだ釣れてきます。例年なら水温が16℃近くに下がってそろそろ釣れなくなってくる頃ですが、沖の水温18℃あればまあ、という感じです
まとめ
調査してみた感じでは、まだ10月上旬の魚の状態、という個人的感想です。ただここから遅れながらアイナメが例年通りになるか?は少し疑問です。
アイナメの産卵適正水温は14~16℃程度、と言われますが、12月になると外気の影響を受ける水深3m以内のアイナメ産卵場所の水温は10℃を切り始めます。そうなるとアイナメは沖から接岸せず、産卵適正水温の水深がある沖で産卵行動を起こします。その水深が8mぐらいならまだ岸から届きますが、10m以深では岸から届かず、産卵関係のアイナメ狙いはお手上げになりがちです。2、3年前にも同じような状況になり、年末まで産卵関係ない小型の荒食い個体を釣っていました。
今年が同じような事になるか?はなってみないとわかりませんが、例年のパターンを当てはめず、現在の状況に釣り人が合わせていく事が攻略の肝、と考えています。
これからの季節は強風で釣り場に立つ事は少なくなりがちですが、タイミングあえば釣り場に立って情報集めをしていきたいと考えています。